インフォメーション
LICENSE厚生労働大臣許可医療機関
第二種・第三種再生医療等提供計画 承認済
リペアセルクリニックは、第二種・第三種再生医療提供計画を厚生労働省に提出し受理されました。
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自己脂肪由来幹細胞を用いた脳血管障害の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた糖尿病の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた肝障害の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた関節症治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた顔面萎縮症、皮膚再生治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた脊髄損傷の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた慢性疼痛の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた変形性膝関節症の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた筋腱炎、靭帯炎の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた毛髪組織治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた皮膚再生療法
当クリニックでは、国内では数少ない自己の幹細胞を用いた「糖尿病」「脳卒中」「肝障害」「変形性関節症」「肌の再生」などの最先端の再生医療および、PRP(多血小板血漿)の関節内投与や「毛髪の再生」を再生医療安全確保法のもと、自由診療を提供しています。再生医療とは、厚生労働省が認めた特定認定再生医療等委員会において、厳しく審査が行われ、治療の妥当性・安全性・医師体制などが適切と認められる事ではじめて厚生労働省に治療計画を提出することができます。
自分の細胞を活用し、
蘇らせる「再生医療」とは?
薬での治療には限界なのだろうか。本当に手術は必要だろうか。
そんな思いで悩んでいたり、あきらめたりしていませんか?
ケガをしても傷跡が少しずつ薄くなる・・
当たり前のようですが、あなた自身の細胞には、弱ったところ、傷ついたところを修復するチカラがあります。
その細胞のチカラを最大限に引き出して治療を行うことを「再生医療」と呼びます。
リペアセルクリニックの特長
当クリニックは、疾患・免疫・美容という分野すべてを、自己細胞を用いた先進医療で行うことができる国内でも珍しい部類の医療機関です。
CPC(細胞加工施設)の高い技術により、冷凍しない方法で幹細胞を投与できるので高い生存率を実現ご自身の細胞や血液を利用するため、アレルギーや拒絶反応といった副作用の心配がほぼありません。
- 1億の細胞を
投与可能※但し適応による - 高い
安全性 - 入院不要
日帰り - 身体への
負担が少ない - 高い技術力を
もったCPC
できなくなったことを、再びできるように。
糖尿病や高血圧などの生活習慣病、ひざ、股関節、肩などの関節の手術、そして脳卒中や脊髄損傷のリハビリテーションに長い間取り組んできました。従来の治療方法に限界を感じ、この最先端の「再生医療」を新たに治療に加えることで更なる可能性を実感しています。
医学部卒業後、様々の医療機関で外来から手術まで多くの症例の治療に取り組んできました。その後、平成17年に生まれ育った大阪で開業しました。外来では、ひざや股関節、肩の痛み、腰の痛み以外にも糖尿病、高血圧などの生活習慣病、そして、脳卒中や脊髄損傷の治療やリハビリテーションを行ってきました。
そんな中で、薬での限界を感じ、また、手術以外の方法がないのかを模索していたときにこの「再生医療」に出会いました。初めは、再生医療の治療効果には半信半疑でしたが、再生医療を進めるうちに、その効果に驚き、信頼へと変わっていきました。
「今まで、できなかったことが、できるようになる」これは、病気を治す側としてとても嬉しい言葉なのです。もちろん、再生医療は不治の病を全て治すことのできる万全な治療方法ではありません。ただ、従来の治療の効果をはるかに超えて結果が出せる可能性があるのです。もちろん、脳卒中や整形外科分野の疾患ではその後の筋力トレーニングやリハビリテーションは欠かせません。
当院では、長年培ったリハビリテーションの技術で指導もしております。糖尿病においては、インスリンの注射が必要なくなった、飲んでいる薬が減ったという効果がたくさん見られます。多くの患者様が、遠方からも来られます。
もう少し、近くにクリニックがあればというご要望に応えるため、今回、東京にもクリニックを構えることに致しました。
できるだけ、多くの方に再生医療を知ってもらいたい、そして、できるだけ多くの方に、再生医療の治療後もフォローもできたらという願いがあるからです。
今は美容分野でも再生医療は大きな効果があることを経験しましたので、治療から美容までトータルで再生医療を提供できるように再生医療の総合クリニックを目指しました。
今後もわたしは、あくまで自分の”細胞”の力、自分の治癒力を最大限に高めて病気を治すことにこだわっていきたいと思っています。
医療法人美喜有会理事長 坂本 貞範
略歴
- 1997年3月
- 関西医科大学 医学部卒
- 1997年4月
- 医師免許取得
- 1997年4月
- 大阪市立大学医学部付属病院 勤務
- 1998年5月
- 大阪社会医療センター附属病院 勤務
- 1998年9月
- 大阪府立中河内救命救急センター 勤務
- 1999年2月
- 国立大阪南病院 勤務
- 2000年3月
- 野上病院 勤務
- 2003年3月
- 大野記念病院 勤務
- 2005年5月
- さかもとクリニック 開設
- 2006年12月
- 医療法人美喜有会設立 理事長就任
所属学会
- 日本再生医療学会
- YANG Store 4/16ピース車のアルミクロムホイールボルトナッツキットM12x1.25 17mmフィットPeugeot 1007 206 207 407 407 607 2000 2008 (Specifications : 16PCS)
- 日本糖尿病協会
- 日本免疫学会
- 国際抗老化再生医療学会
- 日本脳神経外科学会
- 日本脊髄外科学会
- Tabata(タバタ) スイミングゴーグル 子供用 抗菌 ゴーグル BK 日本製 V712J 整形外科専門医
- バスルームのグラブバーシャワーバスタブ滑り止め安全ハンドルステンレス鋼ナイロン素材サイズ350Mm * 350Mm リウマチ医
- サックス サックスBフラットテナーサックス初心者 サクソフォン初心者に適しています (色 : Gold, Size : One size) スポーツ医
主な医学論文•学会発表
- 論文名:透析患者に対する鏡視下手根管開放術の費用と手術手技
論文掲載:日本透析医学会雑誌(1340-3451)37巻Suppl.1 Page770(2004.05) - 論文名:IBBC手技を使用したTKAの中期成績
論文掲載:日本人工関節学会誌(1345-7608)30巻 Page35-36(2000.12) - 論文名:寛骨臼巨大骨欠損の再置換法とその成績 同種骨による欠損壁の修復と水酸アパタイト顆粒による空洞の修復
論文掲載:日本整形外科学会雑誌(0021-5325)74巻2号 Page S319(2000.02) - 論文名:骨セメントと骨界面に水酸アパタイト顆粒を介在させる界面バイオアクティブ骨セメント手技(IBBC)
論文掲載:日本整形外科学会雑誌(0021-5325)74巻3号 Page S666(2000.03) - 論文名:外反母趾手術chevron法に対するPLAの使用経験
論文掲載:中部日本整形外科災害外科学会雑誌(0008-9443)42巻1号 Page241-242(1999.01) - 論文名:亜急性に経過した膝蓋骨骨髄炎の1例
論文掲載:中部日本整形外科災害外科学会雑誌(0008-9443)41巻4号 Page1107(1998.07)
当院で再生医療を
サポートする専門医
渡久地 政尚
略歴
- 1991年3月
- 琉球大学 医学部 卒業
- 1991年4月
- 医師免許取得
- 1992年
- 沖縄協同病院 研修医
- 1994年
- 沖縄協同病院 外科 勤務
- 2000年
- 癌研究会附属病院 消化器外科 勤務
- 2008年
- 沖縄協同病院 内科 勤務
- 2012年
- 老健施設 かりゆしの里 勤務
- 2013年6月
- 医療法人美喜有会 ふたこクリニック 院長
- 2014年9月
- 医療法人美喜有会 こまがわホームクリニック 院長
- 2017年8月
- 医療法人美喜有会 訪問診療部 医局長
圓尾 知之
略歴
- 2002年3月
- 京都府立医科大学 医学部 医学科 卒業
- 2002年4月
- 医師免許取得
- 2002年4月
- 大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務
- 2002年6月
- 関西労災病院 脳神経外科 勤務
- 2003年6月
- 大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務
- 2003年12月
- 大阪母子医療センター 脳神経外科 勤務
- 2004年6月
- 大阪労災病院 脳神経外科 勤務
- 2005年11月
- 大手前病院 脳神経外科 勤務
- 2007年12月
- 大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務
- 2012年3月
- 大阪大学大学院 医学系研究科 修了(医学博士)
- 2012年4月
- 大阪大学医学部 脳神経外科 特任助教
- 2014年4月
- 大手前病院 脳神経外科 部長
加藤 秀一
略歴
- 1997年3月
- 埼玉医科大学 医学部 卒業
- 1997年4月
- 医師免許取得
- 1997年4月
- 三重大学附属病院 整形外科 研修医
- 1998年4月
- 伊賀市立上野総合病院 整形外科 勤務
- 2000年6月
- 鈴鹿中央病院 整形外科 勤務
- 2001年6月
- 三重大学医学部大学院 整形外科学 勤務
- 2003年4月
- 医療法人山本総合病院 整形外科 勤務
- 2004年4月
- 三重県立総合医療センター 整形外科 勤務
- 2006年4月
- 四日市社会保険病院 整形外科 勤務
- 2008年4月
- 医療法人博仁会 村瀬病院 整形外科 勤務
- 2008年9月
- 医療法人美喜有会 理事
- 2009年4月
- 医療法人美喜有会 整形外科みきゆうクリニック 管理者
所属学会
- Garmin Swim 2, GPS Swimming Smartwatch for Pool and Open Water, Underwater Heart Rate, Records Distance, Pace, Stroke Count and Type, Slate Gray 整形外科専門医
- THERABAND ハンドル付セラチューブ 120㎝-125㎝ 赤(レッド) ミディアム リウマチ医
- 4ピースのオートバイの膝の肘のガードパッドプロテクターパッドのためのMotb BMXスケートアーマーのニーパッド (Color : Black) スポーツ医
- LANBO LEDテールランプ C-HR 前期型用 車種専用 ZYX10 NGX50 レンズ スモークタイプ 外装パーツ 脊椎脊髄病医
- Dometic スライドトッパー リハビリテーション医
Dr.サカモトの 再生医療チャンネル
症例紹介
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- 股関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
変形性股関節症の再生医療 1年前から左股関節に違和感を認め、徐々に痛みが増強する。そのうち股関節の可動域が悪くなりしゃがみ込むのも困難となりました。この方は趣味はゴルフで、年間100ラウンドほどされるぐらいゴルフが好きでしたが、股関節が痛くて最近は行けてなくて寂しい思いをされていました。まだ完全な末期ではありませんが、今後必ず変形は進行するので今のうちに変形を止めたいとのことでした。 レントゲン所見 独自の関節内ピンポイント注射 当院では、注射の針先を軟骨のすり減っている関節内に刺入して幹細胞を入れます。そうすることで幹細胞治療の成績がかなり高くなります。 関節内ピンポイント注射について詳しくはこちらへ <治療効果>関節に幹細胞1億個を3回投与+PRP 当院独自の冷凍しない方法で培養した幹細胞を投与して約2ヶ月目から効果が現れ、3ヶ月目には10分の5まで痛み軽減しました。さらに6ヶ月後には10分の1まで痛みが軽減し好きなゴルフも再開されましたこの方の左股関節はまだ完全な末期ではありませんが、この時期であれば再生医療の高い効果が期待できます。初期や中期であっても痛みのない方は多くおられますが、やはり痛みがなくても病状は進行してしまいます。末期になって痛みが出てしまい、再生医療を受けるケースがほとんどですがやはり変形が進行する前に治療される方がいいと思われます。あとは当院で指導した筋力トレーニングで股関節周りの筋力アップも並行して行い、痛みが完全に消えることを目標に今後もフォローさせていただいています。 <治療費> 関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個) 投与回数 (1回~3回)132~418万円(税込) PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状のよりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ID 000362 再生医療医師監修:坂本貞範
2022.01.09 -
- 股関節の症例
- 手関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
変形性股関節症とCM関節症の再生医療 前回、頚椎椎間板ヘルニアと腰椎椎間板ヘルニアの再生医療をされた方で、同時に左股関節とCM関節症の治療も行いました。2020年4月ごろから痛み出現し歩行困難となりました。元々、ランニングや筋肉トレーニングを積極的にされていたので運動ができないことにとてもショックを受けていました。 レントゲン所見 <治療効果>左股関節に5000万個の幹細胞を2回投与+PRP 右CM関節に500万個の幹細胞を投与 左変形性股関節症の進行期で関節内ピンポイント注射を行いました。右手のCM関節症に対しても幹細胞の関節内投与を行いました。2ヶ月ほどすると左股関節の痛みは10分の2まで軽減され、指の痛みはほとんど気にならなくなりました。指のCM関節症の方は意外と多くおられ、今までの治療では痛みが強くなればステロイドの注射をする方法しかなく、それでも慢性的に痛みが継続することがほとんどです。CM関節症の手術に関していうと、痛みを取るというだけのための手術として、関節の固定術というものがありあります。しかし、へバーデン結節やCM関節症などの指の関節症に対して積極的には手術することはほとんどありません。指の関節の手術をしてしまうと、拘縮が起こり指が思うように曲がらなくなるためです。指が曲がりにくくなって日常生活が困難になるぐらいなら、慢性の我慢できるぐらいの痛みであれば我慢した方がいいという判断になるのです。 頸椎椎間板ヘルニアによる手の痺れも激減し、腰痛、股関節痛、指の関節の痛みもだいぶん落ち着きました。今まで色々な箇所の痛みや痺れで悩まされていて、今までの保険診療内での保存療法では太刀打ちできない痛みでしたが、そのほとんどの悩みが解消されました。 あらためて幹細胞による再生医療は、手術以外の第3の治療方法としてとても良い治療法だと思われます。痛みの悩みを抱える人たちにとっては一筋の光となれば幸いです。 <治療費> 関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個) 投与回数 (1回~3回)132~418万円(税込) PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状のよりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ID 000020 再生医療医師監修:坂本貞範
2021.12.20 -
- 脊髄損傷の症例
- 頸椎・腰椎ヘルニアの症例
- 幹細胞治療の症例
頚椎・腰椎ヘルニア術後|両手の痺れ強くつらい この方は若い頃から、運動が好きでランニング、ゴルフ、筋トレとかなり体を酷使してきました。2002年ごろから両手の痺れが強く認め2009年に頚椎ヘルニアの前方侵入手術をしました。しかし、痺れは軽快せず、2011年に再度頚椎ヘルニアの後方除圧術を行うも効果なく。 さらに2014年レーザーでの治療するも効果なく今に至っていました。両手しびれは依然として残り、かなりつらいためリリカやトラムセットなどの痛み止めや痺れ止めの内服薬を服用されていました。それだけの薬を飲んでも、少しだけ痺れがマシになるだけで、やはりつらい痺れは残っている状態でした。 風が吹くと痺れがつらいとも言われておられました。 腰椎については、2015年に間欠破行といって歩行していると足の痺れが出現し一度休憩しなければならない状態が出現しました。その後2016年、2020年と2回腰椎の手術をして間欠破行は消失するも今度は腰痛が強く出現しました。 その後は1週間に1回のブロック注射でなんとか痛みを凌いでおられました。元々運動が好きな方なので、ランニングや筋肉トレーニングが思うようにできないことが何よりも辛いと言っておられました。 そんな手の痺れと腰痛は一生付き合わないといけないと諦めていた時、当院と出会い来院されました。診察してみるとMR I上では以前のヘルニアは手術によってしっかり除去されており、脊髄の通り道は解放されていました。 ただ、長い間脊髄がヘルニアにより圧迫されていると、手術して開放してあげても脊髄や神経根のヘルニアによる損傷は完全には回復しないこともよくあります。特にヘルニアの症状が出現して長い時間経過すればするほどその傾向は強く見られます。 ヘルニアの手術と言われた場合、主治医からは『手術をしても神経の痛みは軽減すると思われますが、痺れは残るかもしれません』や『手術をしても回復するかはわかりません。これ以上の神経症状や筋力低下の進行を抑えるための手術となります』など言われる方は多いと思われます。 頚椎ヘルニアや腰椎ヘルニア、頚椎症性脊髄症、腰部脊柱管狭窄症の症状というものは、手術をしても痺れや筋力低下の後遺症が残ることはよくあります。従来の治療では、手術以上の治療がないのでこのような後遺症に悩まされている方は多く見てきました。 神経損傷の回復には医師であっても予測困難なことがあるのです。痺れの原因はMRIなどの検査ではわからないのが実情です。ここのヘルニアがあるから、ここの神経が損傷してこの場所が痺れたり筋力が落ちるといった予測は可能です。 しかし、なぜここのヘルニアでここが痺れるのか?といったこともよく見られます。MRIがどれだけ進歩しても細かい圧迫や神経損傷は写らないためです。 手術はうまくいったが・・・ 脊髄内へ直接幹細胞を1回投与 投与後4日目 ・手の痺れ3割軽減 投与後6日目 ・手の痺れ、腰痛が半減する 投与3週間後 ・腰痛は7割軽減する 投与1ヶ月後 ・手の痺れ7割軽減 腰痛は8割軽減 今まで手術やレーザー治療などをしても全く効かなかった強い痺れという症状が、脊髄内への幹細胞投与にてかなりの改善が見られました。これだけの痺れ軽減には私も驚いております。 いつも指の痺れが強くて風が吹いても痛く感じていたのが今では嘘のように軽い痺れだけとなりました。手術やレーザーでは治り切らない小さな傷が脊髄に残っており、幹細胞投与によってその小さな傷を修復し再生されたということです。 脊髄神経は枝のように細かい神経を出して身体中に出ています。その枝のような神経の損傷はMRIでも発見することが困難です。分かりやすいヘルニアの突出は手術で除去できても、手や足に伸びている細かい神経までの損傷はMRIでは発見不可能です。 そこに投与して幹細胞がホーミング効果により神経を再生させるのです。数年から数十年経過した神経損傷は、通常治らないと言われていましたが再生医療では良好な効果が出ています。 この方は、他にも腰椎椎間板ヘルニアの手術をしており、手術後は下肢の痺れは取れましたが、腰痛が出て毎週ブロック注射をしておりました。しかし、今回の脊髄内投与にて腰痛も8割軽減されました。これだけの症状が軽快し、今回の幹細胞治療はかなり良好だったと言えます。 実は、この方には左の変形性股関節症とCM関節症による関節の痛みもあり、今回同時に治療しております。 この治療についての詳細はこちらへ ヘルニアによる後遺症で悩まれている方は多くおられます。しびれや痛みで日常生活に支障があっても我慢するしかありませんでした。しかし、幹細胞を脊髄内投与することで損傷部の修復・再生が可能となり症状もかなり軽減させることが可能となりました。 <治療費> 198万円〜(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状のよりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ・注射の後、数日間の頭痛が認められることがごく稀にあります。 ID000020 再生医療医師監修:坂本貞範
2021.12.04 -
- 脊髄損傷の症例
- 頸椎・腰椎ヘルニアの症例
- 幹細胞治療の症例
頚椎椎間板ヘルニアで足が思うように出ない 以前から両手、両足の痺れが強く歩きにくさも認めていました。基礎疾患に糖尿病と下肢閉塞性動脈硬化症を認めていました。糖尿病でも両手、両足の痺れが出ますし、下肢閉塞性動脈硬化症でも下肢の痺れがでて歩行困難となることがあります。 歩お行困難と両手、両足のしびれが頚椎椎間板ヘルニアが原因ということで1年前に頚椎の手術を行いました。しかし、手術後も思うように回復せず歩きずらさは残っていました。 この方の場合手術をされましたが、頚椎ヘルニアによる脊髄の圧迫で脊髄に損傷が後遺症として残り、足が思うように出ないという症状が継続しておられました。さらに腸腰筋という歩行に大事な筋肉と右の上腕二頭筋が正常より20%筋力低下を認めていました。 頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症性脊髄症、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、これらの病状として脊髄の圧迫により脊髄が損傷し、手や足の痺れ、筋力の低下などを認め放置していくと手術をしても回復しにくくなり、痺れや筋力低下が後遺症として残ることが多くあります。 その症状に対しての治療方法は飲み薬などで対処しますが、ほとんどの場合あまり効果が見られません。ヘルニアの手術をしても手や足の痺れが強く残り日常生活にも支障をきたしている人は沢山おられます。 このような方に、脊髄内への幹細胞投与にてかなりの症状の改善が見られています。痺れがほとんど消失したり、歩行機能が改善したりと今までの治療では不可能なことが可能となっています。 手術しても脊髄損傷は残っている 脊髄内に直接幹細胞を2回投与 1回目の投与後 数日後から右足の強い痺れが半分になる 両手の痺れの範囲が親指のみとなる 腸腰筋と上腕二頭筋に力が強くなる 2回目の投与後 両手、両足の痺れが完全に消失する 以前は少し歩くと足がだるくなり、足も思うように前に出せなったが、投与して2ヶ月目には歩行しても足の出ずらさがなくなり、だるさも無くなる。 脊髄内に幹細胞を投与して2ヶ月後には、痺れ消失し歩行も普通にできるようになったと本人もかなり驚かれていました。もちろん、私もこの効果には少し驚きはありました。痺れというものは手術しても、何をしても取れないという概念が覆りました。 そして、頚椎ヘルニアや頸椎症性脊髄症に特有の歩行時の足の出にくさも改善されました。足の出にくさというのは単に足の筋肉の低下ではなく、脊髄損傷によって歩行機能が障害されるために起こります。幹細胞の投与によってこの歩行機能の改善の効力には私も驚いております。 ヘルニアによる後遺症で悩まれている方は多くおられます。しびれや痛みで日常生活に支障があっても我慢するしかありませんでした。しかし、幹細胞を脊髄内投与することで損傷部の修復・再生が可能となり症状もかなり軽減させることが可能となりました。 <治療費> 198万円〜(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状のよりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ・注射の後、数日間の頭痛が認められることがごく稀にあります。 ID000460 再生医療医師監修:坂本貞範
2021.11.24
坂本院長のブログ
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- 手
CM関節症の原因と治療方法について CM関節症は一般的に50歳以上に発症しやすい疾患です。しかし、なぜCM関節症になるのか、またCM関節症になったらどのような治療が実施されるかを理解している人は多くいません。 そのため今回はCM関節症の原因と治療方法を理解するために詳しく解説します。 CM関節ってなに CM関節とは、母指(親指)の根本の骨である第1中手骨と、手首の小さい骨である大菱形骨の間に存在する関節です。母指が他の指と対立運動(つまみ動作)ができるのは、このCM関節の役割が大きくかかわっています。 CM関節症とは? CM関節は、「握る」「つまむ」などの動作時に大きな負担がかかります。「握る」「つまむ」などの動作は日常生活においてもよくおこなわれる動作です。 そのため、CM関節には常に負担がかかっており、使い過ぎ・加齢などによって関節軟骨がすり減ります。さらに進行すると関節が腫れる・亜脱臼などが生じ、これをCM関節症といいます。 CM関節症の症状 CM関節症の場合、母指に力を入れた動作をした際、手首の母指の付け根付近に痛みが生じます。主に痛みが生じる場面は下記の場合です。 ・瓶やペットボトルのふたを開ける ・ホッチキス・ハサミ使用時 ・タオルを絞る ・ドアのノブを回す ・字を書く ・草むしり ・布団を挙げる ・ボタンをかける また、症状が進行すると、手首の母指の付け根付近が腫れて膨らんできて母指を開くことが難しくなります。 また場合によっては、関節が変形して親指の指先の関節が曲がり、付け根の関節が反る「白鳥の首変形(スワンネック変形)」になる場合があります。 CM関節症をさらに細かく分類すると下記になります。 stage1:レントゲン上での問題はみられない stage2:関節の隙間が少し狭くなり、骨硬化が少しみられる stage3:関節に隙間がほとんどなくなり、骨硬化や骨棘がみられる stage4:完全に関節の隙間がなくなり、骨棘の形成もみられる。 一般的にstage1, 2は保存療法、stage3, 4は重症になるため手術を検討しますが、必ずしもレントゲン上の結果と一致しないため、最初は装具・リハビリなどの手術以外の選択肢で治療します。 CM関節症の原因 CM関節症を生じる主な原因は、加齢・ホルモンバランスの変化・関節の変形です。またそれ以外にも、昔、母指に受けた外傷・怪我も原因になります。 CM関節が正常の場合は軟骨が骨を覆っており、クッションや滑らかに動く役割があります。しかし、CM関節症の場合、軟骨がすり減り、骨と骨同士がぶつかり合い、関節へ負担を生じます。 一般的には下記の因子(原因)が当てはまる人はCM関節症になりやすいと推測されます。 ・女性 ・肥満 ・40歳以上 ・靭帯のゆるみなどの遺伝 ・親指周囲の骨折など過去の外傷・怪我 ・スポーツや労働で親指に強い負担のかかるもの CM関節症の治療方法 CM関節症は、まず保存的治療を実施します。テーピング・装具治療・リハビリをしっかりおこなうだけで多くの場合は症状の改善があります。 装具治療の場合は手の状態に合わせて取り外し可能の装具を作成します。症状が軽い場合は、寝るときに装具を付けて過ごすだけで数週間後には痛みが軽減する場合も多くあります。 装具治療でも痛みが軽減しない場合は、消炎鎮痛剤の内服・注射治療を実施します。 内服はNSAIDsと呼ばれるロキソニンなどの消炎鎮痛剤・トラマールというような痛み止めを使用します。また、注射治療は、比較的長時間効果のあるステロイド製剤が使われる場合があります。 上記の治療を実施しても症状が改善しない場合は、手術療法も選択の1つです。手術は「関節形成術」「骨切り術」「靭帯再建術」の3つ方法が主要ですが、どの手術後も一定期間の固定が必要なため、母指を正常に使えるようになるまでに長い期間を要することがデメリットです。 CM関節症に関与する筋肉 手には多くの筋肉が存在するため、CM関節症になるとさまざまの筋肉に影響が出ます。今回はその中でも主要な筋肉のほぐし方について解説します。 第一背側骨間筋 背側骨間筋は、第1中手骨(親指)と第2中手骨(人差し指)の間にある筋で、親指を内側(手のひら側)に曲げたときに背側へ盛り上がってくる筋です。 この筋肉が緊張すると、痛みが出る・指がこわばる・力が入りにくくなります。また、中手骨の間にも走行するため、場合によって、神経が圧迫されてしびれの原因にもなります。 <背側骨間筋のほぐし方> ほぐす側の手の平を台に置き、手の甲を上に向けます 逆側の手で第1中手骨と第2中手骨の間に指を入れて(親指と中指の間の筋をつかみます)押さえるようにしてほぐしてあげましょう。 母指対立筋 親指を動かす筋は全部で4つあり、そのうち、短母指屈筋・短母指外転筋・母子対立筋の3つの筋で親指の付け根の膨らみである母指球を形成しています。 母指対立筋は短母指屈筋と短母指外転筋に覆われており、親指を手の平に近づける作用である対立運動に関与します。 <母指対立筋のほぐし方> ほぐす側の手の平を上に向けて指を広げます 反対側の手で母指を握り、母指CM(親指の根本)を手のひらとは反対側、伸展方向へ伸ばします まとめ CM関節症の主な原因は加齢・ホルモンバランスの変化・関節の変形・昔親指に受けた外傷や怪我の影響です。症状が進行すると手術する可能性がありますが、全体的な割合でも手術になる割合は多くないため、ほとんどの割合は保存療法で治療が可能です。 主な保存療法は今回解説した、装具治療やリハビリになります。しかし、CM関節症の進行度はレントゲン上などから判断するため、痛みなどが気になれば、我慢せずに一度病院に受診することが重要です。 No.S031 監修:医師 加藤 秀一
2022.01.10 -
- 手
ヘバーデン結節はどんな病気なのか ヘバーデン結節の原因について ヘバーデン結節の症状について へバーデン結節の診断について ヘバーデン結節の治療法について はじめに へバーデン結節とは、手指部における第1関節に位置するDIP関節が変形して曲がってしまうという、いまだ原因不詳の疾患とされています。 関節リウマチなどの膠原病とは異なる病態と考えられています。 この疾患においては、第1関節のうしろ(手背)側の中央付近に2つのコブのような結節所見を認めるのが特徴的と言われており、現在ではこの指のふくらみは年齢に伴う変形性関節症であると判明しています。 病名に関しては、本疾患の報告をしたヘバーデン博士の名にちなんでヘバーデン結節と呼称されています。 へバーデン結節は、関節組織の加齢による変化を基盤として発症する変形性関節症においても手指部に認められる病変であり、いろいろな程度の変形所見が見られます。 一般的には、第1関節の変形や疼痛があって、X線レントゲン写真にて関節の隙間が狭い、関節が壊れている、骨棘と呼ばれる骨のとげ所見などがあれば、「へバーデン結節」ではないかとの疑いがあります。 今回は、へバーデン結節とは一体どのような病気なのかを詳しく解説していきます。 【第1章】へバーデン結節の原因について へバーデン結節は、これまでの医学的研究でもいまだに明確な原因は不明でありますが、普段から手や手指を頻繁に使用する方が発症しやすい傾向があると言われています。 へバーデン結節は、疫学的に40歳代以降の中高年齢層の女性に多く発症することから、本疾患の背景には女性ホルモンの変調、ストレス要素が多く振りかかる外的な環境、およびストレスを過度に受けやすい体質や性格なども関与している可能性も検討されています。 過去の調査では確固たる遺伝性要因の影響は証明されておりませんが、傾向的に母娘間、あるいは姉妹間で高率に発症する頻度があると言われています。 したがって、例えば自分の母親や祖母の家系がヘバーデン結節に発症した経験を有する場合には、普段から指先や手の部分に過剰な負担をかけないように注意しておくべきでしょう。 【第2章】へバーデン結節の症状について 典型的な症状としては、手指の中でも母指(親指)、あるいは示指(人差し指)から小指にかけて第1関節が赤く腫れあがり、屈曲して疼痛症状があります。 へバーデン結節に罹患すると、時には安静時にも痛み症状があるため、強く手を握ることが困難になりますし、指のこわばりを感じて十分に手指を動かせなかったりもします。 指の変形が進むにつれて痛み症状そのものは落ち着いてくることが多いのですが、そのぶん手指の動きがさらに悪化して日常生活に支障をきたすことも考えられます。 補足ですがこの症状のうち、第1関節のうしろ側に水ぶくれのような所見を認めることもあり、この水ぶくれをガングリオンや粘液嚢腫などと呼称されています。 【第3章】へバーデン結節の診断について へバーデン結節を診断する際には、診察上の視診や触診などの理学的所見を基本としてエックス線による画像検査が実施されます。 第1関節の腫れや熱感、変形、運動障害、疼痛症状の有無などを診察によって確認して、レントゲン検査で関節間の隙間が狭い、又は骨棘と呼ばれる骨のとげが突出しているなど変形性関節症所見を認める際には、典型的な「へバーデン結節」と診断されることになります。 症状が類似しており本疾患と鑑別を要する疾患として最も重要なのは関節リウマチです。 一般的には、関節リウマチにおける症状は、関節痛、自己免疫に関連した炎症による体の倦怠感、朝のこわばりなどが典型的です。 ところが、関節リウマチでは手指における好発部位としてはPIP関節(指先から2番目の関節)、MP関節(指先から3番目)のことが多く、へバーデン結節のようにDIP関節(第1関節)に現れることは、ほとんど無いと言われています。 同様に、画像検査上でも両疾患には異なる所見を認めることが知られており、関節リウマチの場合には骨が炎症によって溶解する(溶けてゆく)のに対して、へバーデン結節では骨が逆に増殖していくことになり、その点が大きく違うため、両者を鑑別することが出来ると考えられます。 【第4章】へバーデン結節の治療法について へバーデン結節における治療策として、普段から指先に過度な負担が生じることを避ける、指の腫れや熱感があるときには患部を積極的に冷却する、軽くマッサージを実践する、あるいは装具などにより関節部の安静を保つことで痛み症状を軽快させることを期待できます。 へバーデン結節における手指関節の保護には、一般的にはテーピングや金属製リングなどを治療策として使用されることが多いです。 どうしても疼痛症状が強い場合には、漢方や消炎鎮痛剤を服用する、湿布や塗り薬などの外用薬を積極的に使用する、あるいは少量の関節内ステロイド注射なども有効的に働くこともあります。 へバーデン結節は、多少の個人差はありますが概ね数か月から年単位で痛みの症状そのものは落ち着いていくため、手術の必要性に迫られる、あるいは何が何でも手術を希望されるという患者さんはそれ程多くないのが実情です。 それでも、保存的な治療で症状が改善しない場合、または手指部の変形がひどくなり日常生活に機能的に支障をきたすケースでは、手術療法を検討することになります。 具体的な手術法としては、コブになっている結節部を切除するパターンや関節を固定してしまう方法が取り入れられています。 もう少し詳しく概説すると、でっぱった骨(結節部、骨棘)や水ぶくれ(嚢胞)を切除する関節形成術や、傷んだDIP関節(1番指先の関節)のグラつき(不安定性)を改善させる関節固定術が一般的に行われています。 関節形成術に関しては外観上の所見が改善する長所がありますし、関節固定術は最も機能的に良好で使いやすい位置で関節を固定して術後に痛みも無くなる利点が挙げられます。 ヘバーデン結節はどんな病気なのか/まとめ いわゆる「へバーデン結節」と呼ばれる病気では、親指や人差し指から小指にかけて、第1関節が赤く腫れあがり、変形して曲がってしまう症状を呈します。 また、第1関節の手のうしろ側(背側)に関節を挟んでふたつのコブ(結節性病変)ができるという特徴があります。 へバーデン結節は、いまだ原因不明の疾患であり中高年齢の女性に比較的頻度が多く認められる病気とされており、手指部の症状のために日常生活に支障をきたして痛み症状がひどくなって心配して医療機関を訪れる患者さんが多いようです。 指が痛むという症状を我慢しておられる方がおられるようですが、心配であれば一度整形外科などのクリニックや病院を受診してぜひ相談してみましょう。 専門医による診察や画像検査、血液検査などを実施することで、関節リウマチなど他の類似疾患との鑑別を行うこともできますし、本疾患における症状の解消法などを教示してもらえることが期待できます。 今回の記事の情報が少しでも参考になれば幸いです。 No.S030 監修:医師 加藤 秀一
2022.01.10 -
- 変形性膝関節症
- ひざ
変形性膝関節症の新たな選択肢である幹細胞治療とは何か? 変形性膝関節の痛みに悩まされてきた方は多いのではないでしょうか? 変形性膝関節症は、関節軟骨や半月板の損傷から、膝に痛みや変形がみられる疾患です。その治療法は、運動療法に取り組みながらも、痛みに対しては、薬を服用したり、膝にヒアルロン酸注射をしたりし悪化を防ぎます。 これまで運動療法や、薬物療法でも効果がみられない場合には、手術という選択肢が一般的ですが、「手術はしたくない」「手術を受けられない」方は、痛みと付き合っていくしかないという現状がありました。 しかし近年、保存療法では効果が感じられず、観血療法(手術)ができない場合でも受けられる治療法に、再生医療による治療が確立されたので紹介します。 〇手術したくない 〇手術が受けられない --- 新たな選択肢。幹細胞治療(再生医療) 再生医療|幹細胞治療ってなに? 人は怪我をして傷ついたとしても、多少の傷なら自然に治り回復します。つまり、修復力を持っているということで、これは人間が本来備えている自然治癒力です。これを活かした治療法が「再生医療」といわれる新たな医療分野なのです。 この再生医療の一種、「自己脂肪由来・幹細胞治療」では、患者様の体から採取した幹細胞を培養後、数万から数億にも増やしたもの(幹細胞)を膝に注射することで、傷んだ軟骨や細胞を自然に修復・再生させる効果を見込むものです。 幹細胞治療とは 幹細胞とは、人間の骨髄や皮下脂肪にある細胞で、皮膚や骨・軟骨・血管などの、いろんな細胞に性質を変える特徴(分化能)があります。幹細胞治療では、幹細胞の分化能を利用して、傷んだ軟骨や、そのほか組織の修復・再生が期待できる最新の治療法です。 幹細胞は普段は活動的ではありませんが、体が傷つくと、損傷した細胞の代わりになるよう細胞分裂が起こり、修復・再生が行われます。変形性膝関節症の場合、幹細胞の分化能を利用し、自己修復力を高めて、磨耗した軟骨を修復させます。 軟骨が再生すると、本来備わっていた膝のクッション性がアップするほか、関節の動きが滑らかになり、膝の痛みの緩和が期待できます。 つまり、これまで運動療法や薬物療法ではできなかった軟骨の修復・再生が、自己脂肪由来幹細胞治療で可能になったのです。 幹細胞治療はどのように行われる? 変形性膝関節症に対しての自己脂肪由来幹細胞治療では、自分の体から幹細胞を採取し、培養後、幹細胞を体内に戻します。幹細胞を体内に戻す方法には、静脈注射(静脈点滴)と関節注射の2種類があります。 静脈注射は直接注射できない内臓(肝臓疾患や糖尿病など)や脳の病気に用いられ、膝や肩、股関節などには直接関節に注射する方法があります。 幹細胞は骨髄や皮下脂肪に存在しますが、体への侵襲(体への負担)が少ないほか、細胞の性質が良いとされることから皮下脂肪から採取されます。 自己脂肪由来幹細胞治療の流れ ・腹部(おへそ周り)に局所麻酔をします。 ・5mmほど皮膚を切開し脂肪を採取します。 ・採取する脂肪の範囲は、米粒2粒ほどの大きさです。 ・採取した脂肪から幹細胞だけを分離し、4〜6週間ほどかけて培養します。 ・増殖した幹細胞を膝に関節内注射します。 幹細胞治療は、体への侵襲が低く、自分の細胞を利用した治療法です。大きな手術と比べて感染症のリスクは低く、拒絶反応やアレルギーも起こりにくいため、安全性が高い治療法です。 膝の痛みを放っておくとどうなるの? 変形性膝関節症が進行し痛みが強くなると、治療の基本となる運動療法に満足に取り組めなくなります。さらに進行すると、ちょっとした動作や安静時でも膝が痛み、その痛みをかばうことで、関節の可動域が狭まっていき、余計に痛みを感じやすくなります。 そして、どうしようもなくなったときには、体に負担となる人工関節置換術や骨切り術などの手術が選択肢にあります。手術をすると、痛みの改善は期待できますが、感染症のリスクや、正座ができなくなるなどのリスクがあります。 手術をしたくない、手術ができない場合には、痛みと付き合っていくしかありませんが、痛みが悪化すると、次第に歩行ができなくなり、筋力が低下することで車椅子生活や寝たきりでの生活になってしまう可能性が高まります。 まとめ 自己由来幹細胞治療は、人が持つ修復力を引き出す治療法で、これまで不可能だった軟骨の再生が期待できます。幹細胞治療では、自分の細胞を使うことから、大きな手術のような、体にかかる負担はほとんどなく、長期間に及ぶ入院期間を確保できない場合にも、日帰りで行える治療法として注目されています。 変形性膝関節症の治療の基本は、膝周囲の筋力を鍛えることで、必要に応じて変形性膝関節症と診断された初期から幹細胞治療に取り組むことで悪化を防ぐことが期待できます。 幹細胞治療にかかる費用は、保険が効かず自由診療のため、全額自己負担での治療ですが、「現在の治療で効果を感じられない」「関節鏡や人工関節などの大きな手術をすすめられたが抵抗がある」方は、保存療法と観血療法の中間に位置する最新の再生医療による治療法、「自己由来幹細胞治療」を選択肢の一つとして覚えておきましょう。 ▼ 再生医療の幹細胞治療が変形性膝関節症の治療を変える! 変形性膝関節症の新たな選択肢、再生医療の幹細胞治療で手術せずに症状を改善できます No.038 監修:医師 坂本貞範
2022.01.07 -
- 変形性膝関節症
- ひざ
どうする変形性膝関節症の痛み?! 膝に痛みや変形をもたらす病気である変形性膝関節症。 その原因は加齢や、度重なる膝への負担から軟骨が摩耗することです。最初は膝の違和感程度でも、進行すると立ち上がりや歩き出しといった、膝を動かすタイミングに痛みを感じるようになるほか、痛みで膝を伸ばせず、安心して寝られないという方までいらっしゃいます。 そんな膝の痛みに対して、さまざまな対処法があります。たとえば温めたり、冷やしたりする物理療法のほかに、薬物療法などがあります。しかし、どの手段を取れば良いのか個人で判断するのは容易ではありません。 そこで今回は、伸ばすと痛く、寝てても痛い膝は、一体どんな状態にあるのか、その対処法から寝るときの工夫まで紹介します。 伸ばすと痛く、寝てても痛い時の状態と対処法 膝を伸ばすと痛く、寝てても痛い原因に、すり減った軟骨片が骨膜を刺激ことが考えられますが、ほかにも筋肉が緊張していたり、膝の関節に炎症が起きていたりと、痛みを感じる原因は様々です。 筋肉が固まっているケース 膝の痛みをかばうことで筋肉が緊張し、膝の曲げ伸ばしに支障をきたします。筋肉の緊張は慢性化しやすく、ストレッチやホットパック・お風呂で膝を温め、柔軟性を取り戻します。 特にふくらはぎにある腓腹筋や、太ももの裏にあるハムストリングが硬くなると膝を伸ばしにくくなることから、ストレッチにより柔軟性を高めます。カイロも効果的ですが、長時間の使用による低温やけどには注意しましょう。 ・腓腹筋のストレッチ 1.壁や椅子の背もたれに手をつき、脚を交差させます。 2.前脚の膝を曲げていき、後ろ脚のふくらはぎの伸びを感じます。 3.気持ちが良いところで20秒キープします。 左右の脚を入れかえて1〜3を、1日3セット行います。 ・ハムストリングのストレッチ 1.地面に座り脚を開きます。 2.背筋を伸ばした状態で、片側のつま先に向かって、体を倒します。 3.気持ちが良いところで20秒キープします。 左右の脚を入れかえて1〜3を、1日3セット行います。 また夏場のエアコンにはよく気をつけたいところです。膝が冷えると血流が悪くなり、筋肉の動きが悪くなったり、痛みを感じやすくなったりします。エアコンが効いた部屋では、ブランケットなどを膝にかけて、直接膝に冷気が当たらないように工夫をしましょう。 こうした工夫をしても痛みが取れない場合は、膝の変形に注目します。膝の変形が進行したO脚でも、膝にかかる負荷が偏り、筋肉が緊張します。これだといくら温めても、歩くたびに筋肉が緊張するため、膝へかかる負担を分散させるインソールを検討します。足の外側が高くなっているインソールを装着することで、膝の内側へかかる負担を分散し、筋肉が過度に緊張しないようにします。 炎症を起こしているケース 寝ていても痛む場合、膝に炎症を起こしている可能性があります。慢性化した長引く痛みに対しては温めますが、膝に強い痛みや腫れ、熱感があれば冷やすのが基本です。 アイスパックや氷嚢などで患部を冷やすことで、血管が収縮し、炎症や痛みを抑えられます。氷嚢の作り方は、ビニール袋に適量の氷と水を入れ、口を縛るだけで簡単に作れます。 注意していただきたいのが冷湿布です。鎮痛消炎剤として使用される冷湿布は、メンソールやハッカ油の効果で、ヒンヤリと冷たく感じるのですが、膝の関節内部まで冷やす効果はないのです。 温めても冷やしてもダメなら、、、 温めたり、冷やしても痛みの沈静化がみられない場合には、痛み止めの薬を服用します。どの薬が良いのか、かかりつけ医に相談しましょう。 変形性膝関節症の人が寝るときのポイント 変形性膝関節症の方は、痛みが出やすい寝方があるのをご存知でしょうか?また寝具の種類によっても、痛みを誘発する可能性があることから解説します。 仰向けで寝る 膝に優しい寝方は仰向けで寝ることです。中には、仰向けで寝ようと膝を伸ばした際に、痛みが出る場合があります。そうした時には、膝下にクッションを挟んで寝るのが効果的です。 うつ伏せのように顔を下に寝ると、股関節が開きO脚が強まる姿勢になるほか、地面からの圧力で膝周囲の血流が阻害されやすくなるのでおすすめできません。 また、「横向きでしか寝られない」というのも避けたいところです。日常生活で膝に痛みを感じるタイミングは、動き出しのほかに、振り返る動作のような体にひねりが加わる時です。横 向きで寝る癖がつくと、常に体にひねられることで、動作時に膝の痛みが悪化する恐れがあります。 布団やベッドの硬さに注意する 柔らかすぎる布団やベッドは、体の歪みにつながることから注意が必要です。人間の体で1番重たい部位が下半身です。柔らかすぎるベッドで寝ると、下半身が沈み込むことで、体にひねりの癖がつきやすいためです。寝るときに膝の痛みでお困りの方は、寝具の硬さにも注目してみましょう。 まとめ/どうする変形性膝関節症の痛み?! 変形性膝関節症と診断され、膝を伸ばすと痛み、とても落ち着いて寝られない場合には、膝の筋肉が緊張して固くなっていたり、膝関節が炎症を起こしていたりする可能性があります。 それらに対して、慢性化した痛みには温め、強い痛みや腫れ、熱感があれば冷やします。温めたり冷やしたりしても効果がみられない場合は、薬物療法があります。 変形性膝関節症の治療の基本は、運動療法により周囲の筋肉を鍛えることです。今回のように睡眠時に痛みが出ると、満足に運動に取り組めないなど治療の支障をきたします。 そうならないように、物理療法や薬物療法で痛みを抑え、寝方や寝具を工夫しながら、うまく膝の痛みと付き合っていくことが大切です。 ただし、いつも以上に膝に強い痛みを感じたり、どういった処置をすれば良いのか分からなかったりする場合には、自己判断せずに早めにかかりつけ医に相談してみましょう。 ほかにも病院に併設してあるリハビリテーション科では、専門のスタッフが膝の状態にあった物理療法を施してくれるほか、運動療法の指導を行っておりますので、膝に痛みを抱える方は選択肢の一つとして覚えておきましょう。 ▼ 変形性膝関節症の痛みを再生医療で治療する 再生医療により変形性膝関節症の痛みを改善することができます No.036 監修:医師 坂本貞範
2022.01.07